魚のかつおの模様に似ていることから名づけられた「鰹縞」。
濃紺から薄紺(染物では“甕覗き”と呼ばれる。)までのグラデーションは、
そのシンプルな原則ゆえに、アレンジの余地がかなりありそうなのです。
本来は縦に走る鮮やかなストライプですが、これを縦横に走らせて格子柄にして遊んでみましょう。
赤銅色で。
長い長い夏休み、海でバイト三昧の学生たち。
流れる血潮の更に内側、密かに流れる黒い目的。
あの日夢見た甘い理想と、今、肉体と精神を蝕む試練の数々。
清涼なる銀水を湛えた大自然、その微笑みが傍らにやってきて、
青臭い企みをあざ笑うように走り抜ける。⇒鰹縞其の弐拾参